リハビリテーションとは、病気や怪我などで消失又は低下した能力を回復させるために行なうものですが、この中には単に身体的だけではなく精神的な面からもフォローしつつ社会復帰への支援をすることも含まれます。
そのために適切な実施計画を立て治療の効果を定期的に評価し、計画を見直しながら実施します。
当院は急性期病院での治療が終了し日常生活や社会復帰に向けてのリハビリテーションを提供する病院です。入院期間は、病状により異なりますが最大で180日、365日提供します。また一日最大で3時間のリハビリテーションを実施します。国家資格を持った理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、公認心理師のスタッフがそれぞれの立場からリハビリテーションを提供します。
生活の中で必要となる起きる、座る、立つなど基本的な動作や移動動作に対するリハビリテーションを行ないます。
患者さんが「その人らしい」生活が送れるように運動機能や認知機能などの回復を図り、日常生活活動の自立を目指して行ないます。また自動車運転、復職、復学など患者さんに必要な能力の向上にも関わっていきます。
失語症(「言葉が浮かばない」「聞いて理解することが難しい」「読み書きができない」etc…)や構音障害(「発音が不明瞭」「声が小さい」といった理由で相手に伝わりにくくなる)などに代表されるコミュニケーション障害と、食べ物を上手く飲み込めなくなる摂食嚥下障害をお持ちの方に対し、評価・訓練などのリハビリテーションを行っています。
脳失注や頭部外傷など脳に障害を負った場合、高次脳機能障害という注意力や記憶力、思考力といった認知機能が低下することがあります。
心理部門ではそういった症状の状態確認、日常生活や復職等に向けた認知リハビリテーションを行います。また、身体の麻痺など以前と違うことに対してのストレスや落ち込みなど心理的な問題によってリハビリの支障となる場合には、カウンセリング等を行います。
当院在籍の療法士の約四割が、経験年数11年以上のベテラン療法士です。
その豊富な経験を活かして、他院の療法士の教育(実務者研修)も実施しております。
(平成27年度~29年度:東京都事業、令和3年度~東京都リハビリテーション病院 独自事業)
職種 | 経験年数 | |||
---|---|---|---|---|
21年以上 | 11~20年 | 6~10年 | 5年未満 | |
理学療法(PT) | 7 | 9 | 11 | 13 |
作業療法士(OT) | 4 | 10 | 8 | 17 |
言語聴覚士(ST)・ 公認心理師 |
4 | 3 | 4 | 7 |
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