薬剤科

薬剤科

当院薬剤科は、リハビリテーションを支える多職種チームの一員として、お一人おひとりの病状や生活背景に寄り添いながら、最も適したお薬を選び、安全に使用していただけるよう丁寧なサポートを行っています。

 

 主な業務内容

薬剤師6名（常勤4名、非常勤2名）と事務員2名で、以下の業務を行っています。

 

■調剤

 医師の処方箋に基づき、調剤を行っています。処方内容については、用量・服用時間・飲み合わせ・副作用などを必ず確認し、疑義がある場合は医師に問い合わせて、指示内容の確認、処方提案などを行います。その後に、電子カルテシステムと連動した調剤支援システム（自動薬袋作成機、自動錠剤分包機、散剤監査システム、散薬分包機など）を活用し、迅速かつ正確な調剤を実施しています。

入院患者さんの内服薬は、持参薬を含めて一包化調剤（服用方法に応じて1回分ずつ分包すること）を行っています。また経管栄養を行っている患者さんには、簡易懸濁法に対応した調剤を行っています。

注射薬に関しても、配合変化や溶解後の安定性などを確認したうえで、1回分ごとにセットしています。

ご相談なされた事で患者さん、ご家族に不利益とならぬように配慮いたします。

 

 

調剤室風景

自動錠剤分包機による一包化風景

 

一包化した薬

 

■服薬指導

入院当日には、患者さんやご家族と面談し、服薬状況やこれまでのエピソードなどを伺ったうえで、持参薬をお預かりし、持参薬鑑別書を作成しています。入院中は、薬を正しく安全に使用していただけるよう、薬の名称・使用目的・効果・用法用量・副作用などについて説明しています。また、持参薬を含めた薬歴を一元的に管理し、検査データを確認しながら副作用の予防や早期発見に努めています。退院時には、退院後も安心・安全に服薬を継続できるよう、改めて服薬指導を行っています。

 

服薬指導風景

お薬の説明

 

 

■医薬品情報

医薬品に関する最新の情報（製薬会社からの添付文書改訂や副作用情報、厚生労働省からの緊急安全性情報など）を一元管理し、迅速に医療スタッフに伝えています。また院内で発生した副作用情報を収集し、院内で共有するとともに厚生労働省や製薬会社にも情報提供します。また院内の採用薬の検討などの医薬品に関する事項を審議する薬事委員会の事務局を担当し、医薬品情報誌を年6回発行しています。

 

■製剤

医師の依頼に基づいて、製薬会社から発売されていないが治療に必要な薬剤を調製しています。

 

製剤風景

オートクレープ

  

■その他にも

 ・医薬品の購入、管理、各部署への供給

・病棟や外来における医薬品管理

・災害対策医薬品の保管、管理　などを行っています。

 

薬品管理（救急カード）

災害対策医薬品庫

 

患者さんへ

■院外処方箋をご利用ください。

当院では原則として院外処方箋を発行しています。会計時に処方箋をお受け取りください。調剤薬局であればどこでもお薬を交付してもらえます。処方箋は発行日から4日以内に薬局にお出しください。ご自宅の近くなどで「かかりつけ薬局」を決めていただき、他の医療機関を受診した時もその薬局でお薬をもらっていただくことをお勧めします。薬の重複や飲み合わせのチェックなどをして、必要があれば医師に相談して薬の変更をしてもらえます。

 

■お薬手帳を持っていますか

入院している患者さんには、退院処方をお渡しする時にお薬の説明書と一緒にお薬手帳シールをお渡ししています。このシールをお薬手帳に貼っておくと、複数の医療機関や診療科を受診されている患者さんでも、お薬手帳ですべての薬歴を確認できます。重複投与や相互作用防止の観点からとても安全で便利です。お薬手帳はどこの保険薬局でも、調剤時に依頼すれば作成してもらえます。

また、災害時など処方箋が発行できない緊急時にもお薬手帳で代用できることがあります。

 

■後発医薬品を利用していますか？

後発医薬品を希望される患者さんは、診察時に医師にお伝えください。また、院外処方箋を持ってかかりつけ薬局などの保険薬局に行った際に窓口で「後発医薬品（ジェネリック医薬品）を希望します」と伝えれば薬剤師が相談にのってくれます。

 

■お薬のことで分からないこと、心配なこと、困っていることはありませんか？

「飲み方が分からなくなってしまった。」

「飲み合わせが心配だ。」

「錠剤だと飲み込みづらい。」

「飲み方が複雑で間違えてしまう。」

「手が不自由で薬をシートから取り出しにくい。」

「目薬がさせない。」

など、なにかありましたらお気軽にご相談ください。