診療科・部門紹介

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作業療法

 当科は、患者さん中心の医療の原点に立ち、障害により制限された動作・能力・活動に対して最大限の回復をめざしたリハビリテーション(以下、リハビリ)技術を提供します。また、患者さんが『その人らしい』生活を送ることができるよう過ごしやすい環境整備や様々な工夫に対してサポートします。

 当院では平成29(2017)年7月より回復期3病棟が365日リハビリ訓練体制となり、令和元年(2019)年6月より回復期リハビリテーション病棟入院料1算定を開始しました。
 スタッフ数は、常勤37名、非常勤3名、助手1名の体制で運営しております。経験年数(図1)は、幅広く30年以上から新卒者までバランスよく配置しております。また、子育て世代も多く、産休・育休明け後時短勤務を使用しながら育児と仕事の両立を図っております。当院の託児所を利用しながら365日の訓練体制に変更された後も継続的に勤務しております。そのため、当科の離職率は過去5年間4%以下で推移しております。

 

1~5年 18名 45%
6~10年 8名 20%
11~15年 7名 18%
16~20年

3名

8%
21年以上 4名 10%

                                         図1経験年数

 

当科の特徴

訓練体制

 当院では回復期リハビリ病棟開設以来病棟担当制の体制をとっており、現在は回復期リハビリ病棟各9-11名、一般病棟5名体制で入院患者に対応しております。回復期リハビリ病棟の取り組みとして、入院時から患者に介入する入院時ベッドサイド評価、早出遅出の病棟ADL訓練等を立ち上げ当初から導入し、早期のADL自立を図っております。

疾患構成、対象者の年齢構成

 当科の平成30年度の入院新患処方総数は700名弱ですが、疾患構成は脳血管障害54%、整形疾患21%、脳外傷5%、脊髄脊椎疾患10%、その他10%であります。入院患者の年齢構成は、19歳以下2%、20代2%、30代4%、40代10%、50代16%、60代19%、70代25%、80歳以上23%であり、脳血管障害の割合が多いことより、60歳以上が67%と多い現状です。その反面、30-50代が30%と多く、男性であれば働き盛り、女性では主婦業に関わる患者さんが多く、就労支援、IADLに対する関わりが多いことが特徴です。また、年間10名前後の学童期の対象者も受け入れており、復学支援に携わることも少なくありません。

教育

1.新人教育

   新入職員に対して、1年間教育担当者が携わる体制を取っております。患者さんへの関わ

  り、介入方法、カンファレンス準備、他部門との連携等を所属病棟内で指導していきます。

  また、入職6ヶ月間は経験者の専門とする技術研修を受講し技能を高められるよう丁寧に

  指導しております。

2.院外セラピストの受け入れ、学生教育

   近隣の若手セラピストを短期間受け入れ、技術研修を行っております。養成校の実習の受

  け入れは近県より十数校から受け入れており学生教育にも力を入れております。

研修活動

1.院内研修

   近隣医療機関・大学より有識者をお招きし職員に対する知識・技術研修を行っております。

2.国内で行われている学会・研修会への参加

   職員の知識・技術を高める取り組みを積極的に行っております。また、個人の研究結果を学

  会に発表する機会をできる限り行っております。

研究活動

 日頃の臨床業務に活かせるような研究活動を各部門及び多職種より構成されたチームで積極的に行ってきました。主な内容として、障害者の自動車運転、高次脳機能障害、就労支援、排泄ケア、日曜特別プログラム等です。詳細は、院内研究項目をご参照ください。

 

作業療法室

  • 作業室

  • 木工室

  • 評価室

  • 浴室

  • 台所

  • ドライビングシュミレーター